AIOCROSSで自社サイトのSEO順位やAIでの言及状況をチェックしていると、こんな感覚になったことはないでしょうか。
「なるほど、こういう状況になっているのか」とは分かる。でも、そこから先、具体的に何をすればいいのかが分からず、気づいたら数週間経っていた。
SEOやAIO対策は、今日やっても明日すぐに結果が出るものではありません。だからこそ「今すぐやらなくても」と後回しにしてしまいやすい領域です。ですが、データを取っただけで止めてしまうと、順位もAIでの言及も変わっていきません。
この記事では、AIOCROSSで取得したデータを、実際に「サイトが良くなる」というところまでつなげるための、具体的な回し方を紹介します。むずかしいITの知識は必要ありません。データを取った後、何をどんな順番でやればいいかという「具体的なやり方」の話です。
以下の方法をやってみて、実際にSEOの順位が向上を始めたという事例もあります。
奇をてらった方法ではなく、正攻法を精度よく効率的に回す方法です。
せっかくのデータも、AIに聞かなければただの数字のままです
AIOCROSSが出してくれるのは、SEO順位やAIでの言及といった「今の状況」のデータです。ここに、次に何をすべきかという答えまでは書かれていません。その先を担ってくれるのが、ChatGPTやClaude、Geminiといった外部のAIです。
やり方はシンプルで、AIOCROSSからエクスポートしたデータを、これらのAIに渡して「分析して」「改善案を出して」とお願いするだけです。これはトライアル・ライト・スタンダードのどのコースでも使える方法です。
このとき、聞き方を少し工夫すると、出てくる提案の質がぐっと上がります。
- 「データだけでなく、実際のページも見てから提案してください」と付け加える
- SEOやAIOの結果から分かった競合サイトも一緒に見てもらい、比較してもらう
- 「サービスや商品そのものの改善点があれば、それも教えてください」とはっきり伝える
特に3つ目は見落とされがちです。何も指定しないと、AIはウェブページの直し方ばかり提案しがちです。しかし、実際にAIに聞いてみると「この機能、もっと目立たせた方がいい」「サポート体制をこう見せた方がいい」といった、サービス自体への気づきをもらえることも少なくありません。こうした提案を引き出すには、プロンプトの中にひとこと加えておく必要があります。
どんな聞き方をすればいいか迷う場合は、AIとの連携ページにすぐ使えるプロンプト集を用意していますので、参考にしてみてください。
なお、スタンダードコースの方は、データを毎回渡す代わりに、AIが自分から最新データを取りに行ける「AIワークスペース」や、Claude DesktopなどのAIがAIOCROSSを直接操作できる「MCP」という仕組みも使えます。これらを使うと、データのやり取りそのものを省略できるので、分析のサイクルをより速く回せます。詳しくはMCP連携の解説ページをご覧ください。
出てきた提案は、実は5つのタイプに分けられます
AIに分析をお願いすると、いろいろな提案がまとめて返ってきます。この段階で「情報が多すぎる」と手が止まってしまう方も多いのですが、出てくる提案は、だいたい次の5つのどれかに当てはまります。
- 新しく記事を作った方がいいという提案
- 今ある記事の、この部分を直した方がいい・付け加えた方がいいという提案
- 外部サイトに載っている自社の紹介記事が古い・間違っているので、修正をお願いした方がいいという提案
- SEOで上位のサイトや、AIが参照しているサイトに、自社サービスの掲載をお願いした方がいいという提案
- サイトの修正ではなく、サービスや商品そのものを見直した方がいいという提案
「今、自分に返ってきているのはこのうちのどれか」と分類しながら読むだけで、漠然とした提案の山が、かなり整理された状態になります。
全部やる必要はありません。まず選ぶことから始めます
提案が整理できたら、次にやることは「実行する」ではなく「選ぶ」です。
AIが出してくる提案の中には、すでに対応済みのものや、今のリソースでは現実的でないものも混ざっています。すべてに手をつけようとすると、かえって何も終わらないまま次のサイクルを迎えてしまいます。
ここでの選び方に、正解はひとつではありません。ただし、どれをやってどれをやらないかという判断は、AIに委ねるのではなく、事業やサイトの状況を一番分かっている自分自身が下すことが大切です。AIは材料をたくさん出してくれますが、その中から何を選ぶかは、経営判断そのものだからです。
選び終わったら、残るのは「これから実行する施策」だけです。ここまでくれば、あとは動くだけです。
実行担当者も、AIに任せてしまう
ここが、小さな会社やひとりで運営している方にとって、一番の壁になりやすいところです。人手が足りず、「やった方がいいのは分かっているけど、手が回らない」という状態です。
ここでも、AIの力を借りることができます。
- 記事の作成や修正は、AIに直接お願いできます。WordPressで運営している場合は、AIがサイトに直接つないで記事を書いたり直したりすることもできます
(WordPressのプラグインでMCPを探して使うと、記事の投稿や編集もAIにさせることができます) - 外部サイトへの掲載依頼も、依頼を送る窓口をAIに探してもらい、依頼文の作成まで任せられます
- サービスや商品そのものの改善も、内容によってはある程度AIに手伝ってもらえます
もちろん、データのアップロードなど、どうしても人の手が必要な作業は残ります。ただ、記事を書く・直す・依頼文を作るといった作業の多くは、思っている以上にAIに任せられます。
こうした作業をスムーズに進めるには、Claude DesktopやChatGPTのデスクトップアプリのような、パソコン上で直接動けるAIツールを一つ用意しておくと便利です。サイトの中身を見ながら、外部のサイトも調べながら、といった作業を一つの流れの中でこなせるようになります。
具体的なフォルダの作り方や、週の中でどう動かすかといった実践的な進め方は、AIOCROSSを使った業務改善自動化フローで詳しく紹介していますので、あわせて読んでみてください。
このサイクルを、1〜2週間ごとに回していく
ここまでの流れをまとめると、次のようになります。
- データをAIに渡して、分析と改善案をもらう
- 出てきた提案を、5つのタイプに分けて整理する
- 実行するものを選ぶ
- 選んだものを、AI含めた担当者に任せて実行する
これを1回で終わらせず、1〜2週間に一度のペースで繰り返していくことが、いちばん大切なポイントです。1回の分析で劇的に何かが変わることはあまりありません。ですが、このサイクルを回し続けることで、少しずつサイトの中身が整い、SEOの順位やAIでの言及のされ方が変わっていく可能性が高まります。
ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。検索エンジンやAIサービスのしくみは常に変化しているため、このサイクルを回せば必ず成果が出る、とお約束することはできません。改善のスピードや結果には、サイトの状況によって差があります。それでも、データを取ったまま止めてしまうより、小さくても手を動かし続ける方が、前に進める可能性は確実に高くなります。
まずは1サイクル、回してみませんか
今日からできることは、そんなに大がかりなことではありません。まずは今のAIOCROSSのデータを、いつも使っているChatGPTやClaudeに渡して、「改善案を出して」とお願いしてみてください。そこで出てきた提案を、この記事で紹介した5つのタイプに分けてみるだけでも、次に何をすべきかがぐっとはっきりするはずです。

